まずは声優になるためにどういったルートを通るといいのか。
声優になる方法は主に5つ。
・専門学校に入る
・養成所に通う
・高校や大学の声優科に入る
・声優プロダクションのオーディションを受ける
・アニメや映画などの一般募集のオーディションを受ける
今は声優になりたいという人が多いので、素人が飛び込みでオーディションにを受けて、受かることはほどんどありません。
ライバルはみんな専門学校か養成所で声優になるために特別な訓練を受けているか、演劇経験者です。セル画を1枚1枚描いていた時代からデジタル化が進み、1つの作品にかけるスピードも格段にアップしています。そんな中で「仕事は現場で覚えろ」というのは今は昔です。
よほどのビックネーム作品でないかぎり1作品に時間をかけていられません。なので、今求められているのは即戦力です。
声優の層は厚く、声優希望者30万人、デビューできるのは1万人たらず、全くの初心者から声優デビューするのはかなりの狭き門です。
さらに年齢と共にその間口は狭まっていきます。
なので!これから声優を目指したいというあなたは、専門学校か養成所に通うのが最低条件になってきます。
その後、声優プロダクションに所属することができれば、より多くのオーディションを受けることができるようになり、声優ヘの道が近づくのです。
ではそれぞれの特徴を解説します。
専門学校に入る
専門学校と養成所の大きな違いは学歴になるかどうかです。専門学校は「学歴」として履歴書に書くことができ、認可校では短大卒の資格も得られます。
でも、30代のあなたにとって学歴に関してはあまり関係ありません。
なによりも専門学校は全日制がほとんど、仕事を辞めて声優への道に打ち込めるかどうかになってきます。
社会人から声優を目指したい場合は、仕事を辞める必要がありハードルは高めです。
養成所よりも規模が大きく、校内にスタジオがあるなど、設備がしっかりしており、実践さながらの授業を受けることができます。お芝居も基礎からきっちり教えてもらえ、初心者向きです。
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養成所に入る
養成所は声優プロダクション直属と提携があります。自社で声優デビューできる人材を育てるのが目的のため、入る時はオーディションがあり、合格しないと入れないところが多いです。初心者向きではなく専門学校を卒業した後や演劇経験者が多いのが特徴です。
ほとんどの場合は週に1〜3日のレッスンのため、大学生や社会人でも通いやすく、学費も専門学校に比べて安いです。
入所期間中に声優プロダクションの所属オーディションに合格しないと、卒業後はまた別の養成所に通うことになります。
プロダクション直営の場合は、そのプロダクションしか所属オーディションを受けられないので、どのプロダクションに所属したいのか、将来のビジョンをしっかり持って養成所を選ぶことが大切です。
中級者が多い印象の養成所ですが、ドラゴンボールのベジータ役で有名な堀川りょうが主宰するインター・ナショナル・メディ学院のようにレベルで教室が分けられていて、初心者でも学べる養成所もあります。
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高校や大学の演劇科、または声優コースに入る
高校・短大・大学の学歴がとれ、国の定める奨学金や教育ローンも使うことができます。
ただ、声優コースのある学校は全国にまだ数が少なく倍率は高く、実績は低めです。
30代のあなたにとっては最もハードルが高い選択になります。
演技の他に演出や制作に関わる授業もあるため、幅広い知識が身につきます。実践的な授業は多くはないので、卒業後に養成所などに通う必要があります。
声優コースのある大学
東京 城西国際大学 メディア学部
神奈川 洗足学園音楽大学 声優アニメソングコース
愛知 名古屋芸術大学 声優アクティングコース
大阪 大阪芸術大学 放送学科 声優コース
大阪 堺女性短大 舞台芸術コース
福岡 九州大谷短期大学 声優コース
プロダクション(声優事務所)のオーディションを受ける
声優で食べていくには、まず声優プロダクションに所属する必要があります。なぜなら声優オーディションのほとんどがプロダクションを通して募集がかかるからです。
プロダクションに所属しないとオーディションすら受けられないというのが現状。
はっきり言えば、専門学校や養成所で声優の勉強をしなくても、声優プロダクションにさえ所属できれば声優デビューも夢じゃないんです。
ただ、現在は声優希望者30万人のうち、声優としてデビューできるのは1万人と言われています。ライバルのほとんどは声優や俳優としての訓練を受けた人たちなので、初心者がいきなりプロダクションへの所属オーディションに合格することはほぼ不可能というのが現実です。
ましては年齢が上がるとまず無理だと思っておきましょう。
声優や俳優の勉強をする
↓
プロダクション直営の養成所に入る
↓
プロダクションの所属オーディションに合格する
こちらが声優を目指す上での一般的なルートとなります。
一般募集のオーディションを受ける
基本的に声優のオーディションはプロダクションを通じて行われますが、数は多くありません。話題作りなどのために声優を一般募集する場合があるので見逃さないようにしたいですね。
これに合格すると声優デビューを果たすことができるのです。
ただオーディションの数が少なくライバルも多いので、声優になる方法としては難易度は最も高いと言えます。
100回受けて1つ受かればラッキーなんていわれるほど!
声優としてデビューするには最短ルートであり、もっとも遠いルートでもあります。
オーディションは、ほとんど場合は絵はなく台本だけを渡されて演技を審査開始。
オーディションは、原作者、監督、音響監督、テレビ局のプロデューサーなど10名くらいの前でキャラクターを演じます。
どれほどキャラクターを理解しているかが合否を決めるので、原作があれば原作を読み込むことは必須です。
オーディションの見つけ方
一般公募の声優オーディションは春におこなわれることが多い。
【雑誌で見つける】
Audition(白夜書房)、声優グランプリ(主婦の友社)など
【オーディションサイトでみつける】
まとめ
専門学校 | 養成所 | 高校・大学 | プロダクション | 一般応募 | |
難易度 | ◎ | △ | △ | × | × |
通さやすさ | × | ◎ | × | _ | _ |
費用 | × | △ | × | ◯ | ◎ |
専門学校や大学は全日授業がほとんどです。より多くのことを学べますが、社会人になってから声優を目指すあなたにとっては、数百万円のお金を貯めて仕事を辞めなければならずハードルは高めです。
養成所なら週数日のレッスンで仕事を続けながら声優を目指せますが、より多くのことを学ぶには自己練習や学習などの絶えまぬ努力が必要です。
どちらにしても強い意思と努力が必要ということになります。声優に年齢は関係ないとはいえ、年齢とともに間口は狭まってくるのが現実です。
悩んでいる時間はもったいないです。まずは自分にあった方法で声優への道を歩みだしましょう。
ここで紹介したは王道ルートです。30代のあなたが王道ルートだと難しいなと感じたら、別のルートも視野に入れましょう
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