一度はあきらめた声優の道だけどタイムリミットがせまってくると心が揺らぐことってありますよね。
会社に入って仕事にも慣れてきて、ここで全てを捨てて声優への道に飛び込んでいいものかどうか、悩みますよね。わかります!
声優はいくつになっても挑戦できると言いますが、現実問題30代は最後のチャンスです。
30代で声優を目指して果たして夢はかなえられるのか?
結論からいえば30代であれば可能性は全然あります。
若くして華々しくアニメ声優デビューされた方以外は、年齢を非公開にされている声優さんも多く目立ちませんが30代でデビューされている方もいらっしゃいます。
30代でデビューした男性声優さん
浅沼晋太郎さん(声優デビュー:30歳)
「暗殺教室」(前原陽斗)
「ダイヤのA」(倉持洋一)
「四畳半神話大系」(私)
「刀剣乱舞」(鳴狐)
「PSYCHO-PASS」(佐々山光留)
など
小山力也さん(声優デビュー:33歳)
「名探偵コナン」(毛利小五郎)
「うしおととら」(とら)
「アカギ 〜闇に降り立った天才〜」(南郷)
「からくりサーカス」(加藤鳴海)
「NARUTO -ナルト-」(ヤマト〈テンゾウ〉)
黒田崇矢さん(声優デビュー:35歳)
「デュラララ!!」(サイモン・ブレジネフ)
「とある飛空士への恋歌」(ホアン・ホドリゴ・バンデラス)
「境界線上のホライゾン」(キヨナリ・ウルキアガ)
「山田くんと7人の魔女」(黒田くん)
「うどんの国の金色毛鞠」(浜田吾郎)
など
斧アツシさん(声優デビュー:42歳)
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」(ナディ・雪之丞・カッサパ)
「スイートプリキュア♪」(バスドラ)
「BLEACH」(沓澤ギリコ)
「ぬらりひょんの孫」(手洗い鬼)
「ばらかもん」(山村巌)
など
42歳で声優デビューってすごいですよね!斧アツシさんは40代に入ってからアニメ声優を目指して養成所に入所した強者!
みなさん30歳を超えてからの声優デビューですがそれまでに、俳優やナレーションをしておられた方ばかりで、男性が多いです。
30代でデビューした女性声優さん
経験がなくてはダメなのか、女性は?
若いうちにアイドル声優として名を馳せた方以外は、年齢を非公開にされている声優さんも多く、全体の統計は取れないのが正直なところ。
だけど、女性で、しかも前職はまったく声とは関係ない仕事をされていた声優さんもいらっしゃいます。
大原めぐみさん 30歳
ゲーム(PS2)「SIMPLE2000 THE 鑑識官」鑑太役を経て、応募総数590人、倍率約120倍というオーディションを勝ち抜き手にしたのは、ドラえもんの野比のび太役!
しかも、子供のころに児童劇団にいたものの・・前職は美容師。結婚・出産を経て声優としてデビューしました。
本当、イレギュラー中のイレギュラー。
安芸けい子さん 30代後半
年齢非公開ですが30代後半でデビューされた安芸けい子さん
安芸さんの経歴も異色です。
大学卒業後にOLとして10年働き、結婚出産を経て30代後半で養成所に所属。外国映画やドラマの吹き替えを経て現在は「戦う司書」などアニメの声優もこなされています。
安芸さんの場合は養成所に入るまで演技経験もまったくなかったそうなので、驚きます。
どうでしょう、可能性は0ではないんです。
30歳で声優デビューなんて無理だという人もいますが、チャレンジしなければ絶対に0です。
たぶん、30代で声優の道を諦められない人って、若いころに人目や世間体を気にして声優の道に進めなかった人も多いと思うんですよ。
私がそうだったんですけどね、人目を気にしてる限りは自分の本当にやりたいと思っていることや幸せは見つかりません。
それで後悔してるなら、今がチャンスです。すでに働いているあたななら、もう誰かに頼らなくてもあなた自身の力で前へ進めるからです。
自分で一歩踏み出した人には意外と世界は広がっているものだなと思います。
どうしても諦めきないのであれば、周りの声など気にせず、一刻も早くチャレンジすることです。
「もう30歳だし」「無理だって言われてるし」で諦めるようなら、残念ながらたとえあなたがまだ10代、20代だとしても声優になるのは難しかったでしょう。
かといって、年齢とともに間口は狭まっていうのが現実。可能性を少しでも高める唯一の方法は、今すぐに行動することです。
不安なら仕事を続けながらチャレンジすることだってできるんです。
声の仕事はアニメのキャラクターを演じるだけじゃない
声の仕事はキャラクターを演じる声優だけではありません。
声優は最初の2年は新人ランクでギャラが安く現場としては使いやすいので、それなりに仕事があります。
2年目以降はランクが上がりギャラは上がりますが、その分仕事が減って収入が減ってしまう傾向にあり、ここで声優をやめてしまう人も多いのです。
実際にアニメ声優だけで生活できる人は多くありません。30万人の志望者のうち、実際にレビューできるのが1万人、その中で声優だけで食べていけるのは300人と言われている厳しい世界です。
だからといって諦めることはありません。
たとえば、ナレーターの仕事は声優に比べてギャラが高くて安定しています。10代や20代よりも30代や40代のほうが落ち着いているということで需要はあります。
アニメの声優にこだわらなけば、声の仕事で食べていくことはそれほど難しくはないんです。
先ほど45歳で声優デビューしたと紹介した斧アツシさんは、もともとはナレーターから声優になり現在も大活躍されています。ナレーターとしての経験はアニメ声優の道にもつながっているんです。
また最近はYoutubuやvtuber(vチューバー)、ゲームアプリのナレーションなど声の仕事はここ数年で激増しています。
担当したゲームアプリのキャラクターが人気がでたら、一気に有名声優に名を連ねることも夢じゃありません。vtuber(vチューバー)も同じです。
また洋画の吹き替えは30代でも若いと言われる世界です。なぜなら顔出しをしないから。
30歳すぎて声優を目指す場合は、専門学校→養成所→声優プレオダクション→アニメ声優デビューという王道ルート以外にも道を探したほうがいいでしょう。
アンテナを張っていれば多岐にわたってあるものです。
視野を広く持って柔軟に対応することも大切です。
専門学校や養成所の年齢制限は?
・専門学校
18歳以上、高校卒業(見込み含む)以上という年齢制限を設けているところが多いですが、年齢の上限を定めているところはほどんとありません。
全日制なので、働きながらというのは難しいですが、「学ぶ」間口は広いです。
仕事を辞めてでも2年は死ぬ気で声優を目指してみようという人向きです。
・養成所
年齢は15歳以上〜27歳までというとこが多いですが、35歳や40歳までというところもあります。
レッスンは週1〜3回だったり、夜間クラスがあったりで、仕事を辞めなくても両立させることは充分可能です。
その分、仕事が終わってからの自主練など、ストイックに打ち込める人向きです。
▶️▶️ 30歳以上でも受け入れ可能な養成所一覧
まとめ
「諦めなければ夢は叶う」とはよく聞く言葉ではありますが、同じことを続けていて「叶う」ほど甘い世界ではありません。このままではダメだと思ったら方向転換を恐れないで!
声優になるための道は1つではありません。なんとしてもなりたいと思えば、何かしら道は開くものです。
30代から声優を目指すというあなたにとって大切なのは、アンテナを広く持つこと。
これからインターネットの世界は動画の存在が大きくなってきますし、声の仕事は今後も増えつづけていくでしょう。キャリアを積むことはけっして難しいことじゃないんです。
専門学校や養成所をレッスンの場所だけではなく情報収集の場所として利用しましょう。積み重ねたキャリアはきっとあなたの強い味方となってくれるはずです。
*夢をかなえに行こう*
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